2話目。1話目の視聴率もまずまずだったようで、他人事なんだけど嬉しくなってる。このドラマきっかけで、かっこよい大人が多くなればいいなと思うけれど、間違ったスリーピースの着方、気持ち悪いカフスが増えないといいなぁと切に思う。

 

【指摘事項】

1.  鈴木 大貴(中島裕翔) セミワイドカラーのシャツ Good

オリジナルのマイクは、当初ボタンダウンのシャツ(Season2からはセミワイド)だったけれど、日本版はきっちりセミワイドカラー。また、基本的に前半はソリッドタイ(単色)だしいいと思う。

レギュラーカラー(襟の開きが90度以下)だと、古めかしいし、セミワイドは万人に合うと思う。

 

2.  鈴木 大貴(中島裕翔)の同僚 チェックのタイ No Good

ビジネスシーンでボーダーとチェックを持ってくる人は、本当に信用できない(すごく個人的な趣向だけれど)。スリーピースという畏まった装いに、チェックという可愛らしいタイ。ウ~ン。

大抵の場合、スーツに「かわいい」を付け足すことができる若者はいない。55歳以上で、着こなしの教養があればできるだろうけれども、そうだとしても、チェックのタイを持ってくるなんて暴挙を取ることはない(と思う)。

 

 

3.  甲斐 正午(織田 裕二) トーンオントーン(グレー) Good

配色技術の1つだけれど、「トーン」を重ねる。色相を統一して、明度差を創るということなんだけれど、甲斐は大抵そのパターンが多く、だから、安心できる。また、チーフとシャツの色を合わせるのは、定番ながら、最高にかっこいいと思っている。

ちょっといじるならば、グレーという無彩色だから、チーフで遊ぶとかかなぁ。でも、遊びや外しがないからかっこいいんだよなぁ。

 

 

 

4.  甲斐 正午(織田 裕二) トーンオントーン(ネイビー) Good

ネイビーのトーンオントーン。チーフはあるべきだと思うけれど、かっこいいわ。ソリッドタイは初心者でも取り入れられるし、シンプルだし、誤りも少なくなる。

センスが悪い人っていうのは、大抵の場合「選択肢」を増やして、かつ、その選択肢を誤っている。

 

 

5.  鈴木 大貴(中島裕翔) 買い物 外羽根プレーントゥ No Good

よく最初の一足目は、黒の外羽根、プレーントゥ、と言われるけれど、僕は懐疑的。プレーントゥについて言えば、やはりシンプルゆえにその人のセンスが問われる。冠婚葬祭でもいいのだけれど、やはり外羽根ゆえにカジュアルにも見える。乱暴な言い方だけれど、カジュアルに振っているのか、フォーマルに振りたいのかがはっきりとわからない。

よって、内羽根のストレートチップ(キャップトゥ)のほうが確実にフォーマルに振っていることがわかるし、スーツで持ってくるには1番いいように想える。

 

 

6. 不正をした銀行の部長さん バックルの派手さ No Good

大抵センスを疑うのは、それが目立つから。でかいフェイスの時計、バックル、これみよがしなタイバー、カフス。それらの全ては本来的には必要ではない。フェイスのサイズも、バックルも最小限でいいし、タイバーやカフスもマストではない。センスよく見せる、という意味において、最小限を抑えておけばよい。あれこれ考えて、結果「盛ってしまう(誇張)」のは、なんだか化粧になれない若い10代の女の子(こういう表現はセクハラもしくは、品が良くないな)がすることで、大人の、それも男がするべきことではない。

 

7. 相手弁護士のシャツのボタン No Good

タイで隠れてフロントボタンは見えないが、袖のボタンが見えてしまったので、指摘せざるをえない。 黒のボタンなんて、有り得ない。この点、織田裕二も中島くんもばっちりいい貝ボタンで、安心する。

また、前回でも指摘したように、袖に2つボタンがあるのはサイズ調整のためなので、使わないボタンは取り外して良い。

 

 

8.  鈴木 大貴(中島裕翔) ナロータイの卒業 Good

最後の最後でタイが太くなったね。よかった。マイクより早く(2話目にしてもう!)見ることのできるスーツ姿になって、嬉しいっす。男前がしっかりスーツ着ると、無敵やな。

タイ幅は大剣の1番太い部分で8.5cm±0.5で選べば良い。また、一般的にこの太さとラペルの太さが一致(もしくは、比例する)するとバランスが良いと言われる。

 

 

【雑感】

甲斐は安定した着こなし。鈴木についても、早くにある程度完成して、次週以降が楽しみ。相変わらず、ルイス役の蟹江 貢(小手 伸也)のセンスの悪さにイライラするけれど、ターニングポイントがあればいいなと思っている。

内容については、オリジナルだと結構表に出てくる大麻ネタを外しつつ、うまくまとめているなぁと思っていて、脚本家ってすげーわ、ってただただ感心。

 

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