4話目。やっぱり原作でもそうだったけれど、別に「スーツ」の評論会ではないので、上半身の画が多くなる。でも、前回今回と時計がフォーカスされていたりするのは、ちょっと楽しいこと。

 

【指摘事項】

1.  鈴木 大貴(中島裕翔)のファームの同僚 No Good

一応、エリートファーム(みんなハーバード卒業?)らしいけれど、外見は冴えんよなぁ。1番左の方なんか、よく電車で見るイケてないサラリーマンの典型だと思う。左から、順番にそれぞれ指摘。

左1: ボタンが黒のボタンダウン。(白や透明の貝ボタンが正解)

シャツに対してスーツの袖が長すぎる。単純にシャツが短い。

左奥2: ライトグレーは新人があんまり選ぶべきじゃないかな。やっぱり重さなり安心感なりを求められる弁護士ならば、ダークな色調のほうがベター。また、ボタンダウン自体もなしだけれど、襟が短すぎる。タイも女子ウケねらったような柄にピンク?ナシだろ。

中央3: 明らかに襟の高さが足りない。首の後ろからシャツが覗いていないと想像できる。

右4. 3と同じ。かつ、明らかにノットを締めていないから、大きなノット。

右5. レギュラーカラーのため、あまりに狭い襟。

右6. 3と同じ。ちなみに、夜に指すチーフはシルクとかがいいかもしれない。

 

 

2.  鈴木 大貴(中島裕翔)袖ボタン No Good

以前指摘しているけれど、既製品の証拠だし、一個は使わないわけなので、不要。取り外してOK. ただ、時計が隠れるようなサイジングは好感!

 

 

3. 甲斐 正午(織田 裕二)チーフのTPO  Good

正確ではないかもしれないけれど、珍しく甲斐がチーフをしていない場面がいくつかあった。たぶん、被告の患者側と接するなど、そういう謝罪的な意味合いがある場面だったように覚えていて、それはそれで礼節をわきまえた行動かなと考えている。チーフはネクタイと同じように、飾りの一部だし、チーフが一般的ではない日本ではなおさら、隠す、という選択肢がいいかもしれない。写真は病院でのシーン。

 

 

 

4. 相手弁護士 ボタンを締めたままの着席とレギュラーカラー と 甲斐 ボタンを開けての着席とセミワイドカラー の比較

 

(相手弁護士)ボタンを締めたままだから、ジャケットがストンと落ちない。(腰辺り)シワにもなるし。レギュラーカラーは悪いわけではないけれど、近年では、古めかしすぎると感じる。また、面長の顔がより長く映る。

(甲斐) 対して、甲斐はフロントボタンを開けているので、ジャケットは落ちる。結果として、腰回りにシワが生まれない。セミワイドカラーは、大抵の顔の形をカバーする。襟の先がちゃんとジャケットの下に収まるのでスッキリするし。

 

時計(5)でも言及するけれど、服装自体で言えば、絶対的に甲斐に軍配が上がるし、安定感もある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5. 相手弁護士 クロノグラフの時計 と 甲斐 シンプルな三針の時計 の比較

 

甲斐が指摘しているように、相手弁護士の時計は有名メーカーの時計(2-300万円代がゴロゴロ)。ただ、ま、センスないよね。っていうのは、デザインの観点で、クロノグラフを選んでいるから。

スーツに合わせる時計について言えば、機能よりも、装飾性(派手という意味ではなく、スーツを格上げするための、最後の味付けという意味合い)。クロノグラフはカジュアルダウンの場合選べばよく、スーツの場合は甲斐のように三針の時計、もしくは、秒針のないに2針を選ぶほうが美しい。日付とかそういう機能も不要だと思う。手巻きの場合、日付合わせるのが面倒だし。

 

ここから言えるのは、センスがいいかどうか、TPOに配慮できるかどうか、という感性にお金は不要であること。逆にお金があると、センスがもろに問われるから、適度にお金がある、っていうのが1番いいのかもしれない(と、自分を慰める。)

ビジネスパーソンとしても、弁護士としても、外見上は甲斐の圧勝。

 

 

 

 

 

 

 

 

6.  鈴木 大貴(中島裕翔)のタイを触る聖澤 真琴(新木優子)No Good

めっちゃ羨ましいやん。こんなかわいい子にネクタイ触られるなんて、ということではなく、ま、同じ職場の女性が男性のネクタイ触るってね、なしでしょう。やっぱりセクシャルな意味合いを邪推してしまうし、女性が男性に触られたくないのと同じ様に、男性も触られたくないですから。仕事中は特に。ちなみに、人が見ている前で、ネクタイを触っている男の仕草もなんだかねぇ(たまに、無意識にしてしまうけど)。

ネクタイを触る権利があるのは、着用している人だけ、もしくは、オフタイムにおいてはその人のパートナーのみ。

「ちゃさら」について、(求められていないけれど)僕の定義を持ち出すと、「ビジネススーツに浮ついたところがあるかないか」。

「ちゃんとスーツを着ている(例えばスリーピース選択)」はちゃらい、みたいな風潮があるけど、ちゃんとした服装してちゃんと振る舞っているほうが、気軽にネクタイなりジャケットなりを触らせれる男よりよっぽど正統だと思ってる。よって、なんか女子ウケ狙いのタイとか、あまりに飾りが多いこととか、ルールを守れないこととか、あからさまな目立つリンク(何かと何かを揃えること)は、やはりスーツスタイルが軽くなるわけで、ちゃらいなぁと思う。

 

 

7.  甲斐 正午(織田 裕二) カルティエ?

友人のご指摘のように、カルティエ?やっぱり?

 

 

8. 相手弁護士 レギュラーカラー No Good

すでに指摘済みだけれど、レギュラーカラーが駄目な理由の1つがこの写真のように、ジャケットとシャツの襟の間に余計な隙間ができること。

襟先はジャケットの下に収まるほうが好ましい。

 

 

【雑感】

内容について、あるコラムを見ていたのだけれど、ハーヴィー(甲斐)から下半身事情を、マイク(鈴木から)大麻などを差し引くと、そりゃ、マイルドなドラマになるよなぁというのは、納得。

かといって、日本のドラマで、しかも21時から放送っていうのを考えれば、上述のような(世間的には)マイナス評価を垂れ流すわけにもいかないのだろうけれど。

今後、できたら内容的にもポジティブな評価が増えればいいなと、個人的に願っています。

 

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