1人の時間が予期せずできたとき、本棚を漁る。別に読むわけじゃなくて、こういう本をあのときに読んだなと思い返すために。たぶん、人によってはアルバムだったり、懐かしいプレイリストだったり、現代人ならFacebookのタイムラインになるのかな、そういったトリガーっていうのは。

 

懐かしい香水や音楽に街中で触れて「無意識的」に思い出が出てくるのではなく、「意図的に」思い出に浸りたくなる衝動。

 

もちろん「浸りたい思い出と気分」によって、本棚から取り出す本は違うのだし、そもそも「意識的」なのだ。自分を戒めるときには、厳格な本と苦い失敗の思い出を。鼓舞するときには、ポジティブで楽観的な本とすがるべき過去の栄光とを。

 

『人生の100のリスト』(ロバート・ハリス)は、多くの人が触れているし、知っている人も少なくないはず。年に1度は開く。大抵は誕生日近辺。目次だけでも目を通す。初めて読んだのは、20代の始めだから、もう15年以上経つんだね。今のリスト癖に彼の影響がないと言えば嘘になる。

 

観たい映画、いつか読みたい古典的な本、手に入れたいモノ、短期的にすべきこと、長期的に取り掛かりたいこと、アレルギーと対処方法、旅行に持っていく最低限のもの、持っているモノ、毎日行うルーティーン、IDとPW、何かとリストにしておく癖がある。もちろん、ロバート・ハリスの影響を受けて人生の100のリストも。そして、書籍でも触れたように持ち物のすべては一枚のエクセルシートに記載されてある。

 

先の本を読んだことのない人のために、端的に解説を加えておくね。ロバート・ハリスが19歳だったか、若い頃にやりたいことを書きリストにして旅立った、ということに着想があり、彼自身が後年編集したものだ。残念ながら読み終えてすぐに作った僕の人生の100のリストのリスト項目は50に満たなかった。それから歳とともに、リストには項目が増えたり、減ったりした。現状130個。もちろん、達成できたこともあるから、現状、リストアップされていて、できていないことは80個くらい。

15年で50個くらい(年3個)は達成できている計算だけれど、80個をやりきるには、25年だから63歳くらい。生きてるかな。

 

あ、「人生は算数じゃねぇ」なんて、だれかのラップに入れてもらえそうなかっこいい言葉を思いついちゃったね。

 

色々とこれまでと、今後とを考える週末。来年度のことも。

とりあえずね、予期せぬお金が入ったらそこそこ値の張るタッセルローファーを買おうと思っているよ。リストに入れたから。

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