「女の子だったら」と想像することはよくある。
「(女の子の)コスプレをしたい」とか「男の子に恋をしたい」なんてことは微塵も思わないけれど、「これ」欲しいよね、絶対、というアイテムに出会うと発動されるらしい。
僕の中の「男はコレなしでしょう」という勝手な偏見が、「男のお前は買うな」と命令しているだけで、別に男でも買って良いんだけれど、ね。あるでしょ、そういう自分のイメージみたいなモノを守りたいから、買うのを我慢するっていうやつ。
「男のファッションは引き算だ」なんていうのは一般的かもしれないし、僕もこの考え方に賛同する一人で、中世でもない現代でごちゃごちゃとアクセサリーや装飾を施したアイテムを身につけるというのは、やはり理性的に避ける。ただ、直感では「欲しい」とか「かっこいい」って思っているんだよね。
ちょっと前置きが長くなってしまったけれど(このブログの読者の75%が男性)、女性なら欲しいものを2つ挙げてみようと思う。割と定番なものと、最近雑誌で見かけたものを。
まず、定番なもの。Church’s のスタッズ入のウィングチップ(フルブローグ)=Burwood Met(メンズもある)。
セレクトショップで見かける度にうっとりする。スタッズあるからって、別にパンキッシュな格好に合わせるわけでもないし、ブルージーンズにさらっと合わせるにはもったいない。めったに見ないけれど。なんか、女の子らしく履きたいのよね(男だけどね、僕)。
次に、最近のもの。CHANELのルージュココ フラッシュ。
考えられる?リップクリームで27種類も色があるんだよ?ズルい。
さすがに、キラキラした唇の36歳のおっさんだなんて、想像だけでも吐き気がするから持つことも試すことも一生ないけれど。スケルトンのロゴキャップとかかっこよすぎる(別にラグジュアリーブランド信奉者ではないけどね)。
こう、自分が一生身につけないだろうな、使わないだろうな、ってアイテムのほうが気軽にコメントができるし、選ぶこともできる。単純に無責任なだけなようにも思えてきた。
あ、ということで、男性に理解して欲しいことを思い出した。
「ネクタイ(男が使うもの)をパートナーの女性に選んでもらって、ぬか喜びしないこと」
それ、きっといろいろ(女性の都合での)理由が付いてきますし、「私だったら、こうやって合わせるなぁ」なんていう現実に即していない想像上の指南と「絶対いい♡」と根拠のない自信を見せつけられます。そして、もっとも致命的なのは、その選択は無責任な可能性が高いので。
だって、どれだけ愛が深くとも、僕らが女の子だったらって想像するレベルに近いはずなのだから。
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