5話目。タイ中心でいきます。

最後に最高の見本、コフィー・アナン。

 

【指摘事項】

1. アカギさん(甲斐のドライバー)アスコットタイ 賛否あり

んー、アスコットタイをつけるということは許したとしても、ボタンダウンと一緒にもちいるものではないかなぁ。詳しくはないので、これ以上の言及はとりあえずストップで。ただ、(その人固有の)スタイル、としてはありだと思う。

 

 

2.  鈴木 大貴(中島裕翔)ベルトの太さ No Good

ベルトは3.5cmの太さだとカジュアルになるし、3.0cmだとフォーマル。それ以上でもそれ以下でもビジネスにもちいることはできない。(くらいの気持ちで選択したほうがいい。)また、バックルは派手ではないほうが当然よい。

 

3. 鈴木の同僚の弁護士 ノット(結び目)No Good

まぁ、ネクタイの選択(チェック)もダサいけれど、何よりダサいのは、ネクタイをちゃんと締めれていないこと。隙間がある。だから、ノットもゆるいし、ディンプル(えくぼ)もない。こういう人多いけれどね。せっかくスリーピース着ているのにもったいない。

 

 

4. チンピラ2名のシャツ No Good

左)黒のボタンはダサい。ない。あと、襟の内側の柄。ダサい。

右)黒など濃い色のシャツ。ビジネス上ナシ。

まぁ、どちらもよく見るけれど。そう考えると、チンピラとして描かれる人たちって、結構多いかもしれない。ルール無視で着崩せばチンピラになるならば、世の中の95%は外見だけならチンピラだろうな。

 

5.  甲斐 正午(織田 裕二) クッションなし Good

教科書的に言えば、裾は少したわみがでるように、つまり、クッション(ブレイク)はあるべき。スーツの場合ワンクッションがいいですよ、なんて言われる。

ただ、着こなし的にいえば、スーツにしわが寄るコト自体よくない。また、ワンクッションで靴が隠れすぎるのもかっこいいと思わない。

個人的な意見でいえば、この写真のようにクッションなし(あったとしても、ほんの少し、ハーフクッション程度)が好ましいと考えている。なお、ジャケパンの場合は、少しカジュアルさを出したいということで、必ずノークッションとする。そうするとチャッカブーツもちゃんと履ける。

 

 

6. 甲斐 正午(織田 裕二) ネクタイ 織り Good

ずーっと同じソリッドタイ(単色のタイ)と思っていたけれど、織りが入っている。カラーや柄を買えずに、生地や織り方を変えるという方法はとても好感が持てる。それは、目立とうとする考えから逆行するからで、少し大げさに言えば、「接する相手を尊重したり、一歩控えること」を意味するから。柄について言えば、個人的には全部ソリッドタイでいいと思っている。

 

 

7. 鈴木 大貴(中島裕翔)、甲斐 正午(織田 裕二)、柳慎次(國村 隼)のタイ比較。

 

鈴木のタイは明らかにナロー過ぎる。若さを出したいという狙いかもしれないが、あまりに貧素で頼りなさを助長する。

対して、甲斐、柳のタイの太さはバッチリ。それでも、表情が若干異なるのは、巻き方の違い。 甲斐はおそらく、セミウィンザー(もしくは、ウィンザーノット)、柳は樽型になったノットだから、プレーンノット(もしくは、ダブルノット)。どっちが正解ということではないけれど、僕は柳の巻き方が好き。

四角四面さという意味で、ウィンザーとかセミウィンザーのほうが良い風に取られられるけれど、そもそもウィンザー卿がやったとされるこの巻き方も、単純に彼のネクタイの厚みがあって、そのように見えた、というだけ、という話もあるようで、根拠は曖昧。

ノットが角張ると顔は大きく見えるようにも感じる。

いずれにせよ、ディンプルはセンターに入れるべきで、その意味では甲斐も柳も正解。

また、きつく結び、スリーピースを着れば、通常甲斐や柳のようにノットに少しだけふっくらとした起伏ができる。これはめちゃくちゃ大切で、できる限りあるべき!(横から見た時だけじゃないで、前から見てもわかる)。

男でも見惚れる。ただ、オフィシャルだったり直立しているときは、下記のコフィー・アナンのように落ち着けていたほうがいいのかもしれない。

ネクタイの結び方については、最高峰なのはエッセイにも書いたけど、故人となってしまったコフィー・アナン。

 

 

 

 

 

 

 

 

【雑感】

あれこれとダメ出しをしているのだけれど、ネクタイ一本である程度その人のスーツへの気遣いは透けて見える。

素材:シルクかニットなのか。スーツやシャツとの素材のマッチ。

カラー:目立つのではなく、全体としてネクタイが浮かないかどうか。

柄: 統一感があるかどうか。奇抜ではないか。

結び目 : 今回説明した内容。

ディンプル : 凹凸や陰影を味方につける(タイピンなど、物理的なモノを増やしてのお洒落ではなく、今あるものでのお洒落をしようとしているか)

長さ : ルールを知っているかどうか(2ピースの場合、ベルトの上にかかる程度。スリーピースの場合は中にきたウェストコートの下からネクタイは覗かない。)

 

世間では、柄や色(お洒落かトレンドか?)が注目されがちだけれど、それよりも、素材(調和を保てるかどうか)や長さ(ルールを守る、知っている)のほうが大切だと思っているし、ビジネスでも人間性やキャラクターとして、お洒落よりも後者(調和やルール)のほうが重視されるし、汎用性があると思う。

この意味において、あらゆる雑誌は役に立っていない。

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