7話目。
色について象徴的な回で、ちょっと真面目に読んでもらいたい。
絶対損はさせないので!
【指摘事項】
1. 甲斐 正午(織田 裕二) と 桜庭リゾート社長 袖の比較
やっぱりほんの少しの差だけれど、袖からシャツが出ているかいないか、大きな違いだよなぁ。清潔感としても。
2. 鈴木 大貴(中島 裕翔) タイ 太くなった? Good
色の選択も太さも良くなったよね。って思ったらその後は、いつもどおりナロータイでした。残念。これは良かったのに。
3. 甲斐 正午(織田 裕二) ノータイ さすが。
いつもよりも開きの大きいシャツ、ボタンダウンを選ばず、濃い青のストライプ。シルクのチーフをパフドで挿す。それも、シャツのストライプに近づけた紫。彩度は落として。さすが。(第二ボタンまで開ける必要はないかもしれないけれど、接する相手が男性だからありかもしれない。)
そうだとしても、スーツにタイはするけれど。僕は。
最近ノータイだと、社会の窓開けて歩いてるんじゃねーか。なんて思ってしまうのは、もはや病気だろうなと自己診断。
4. 甲斐と蟹江 ネクタイのセンス 比較。 彩度について。
光沢から考えれば、当然両者ともにシルク。それも、ちゃんと打ち込んである厚手のもの。だから、大抵の場合、ちゃんとディンプルができる。蟹江のセンスの悪さを突っ込み始めるとキリがなくなる。そこで、甲斐と蟹江のネクタイに絞って比較する。
いろんな説明の仕方があるけれど、一言でシンプルに説明できてしまう。
彩度の違い。甲斐は彩度が低く、蟹江は彩度が高い(Vivid)。この違い。
彩度が高いと、基本的に彩度の低いものがおおいメンズのプロダクトの中に放ると、ネクタイだけが浮く。これがもっともダサい。
ネクタイにせよ、シャツにせよ、スーツにせよ、それらを調和させる。僕の好きな言い方をすれば、「色を沈ませる」。
甲斐はすべてのパターンで、それができている。彩度が低いだけではなく、スーツかシャツの色、もしくはその両方とタイでグラデーションを作ることができる(トーンオントーン)。蟹江はそれができない。
色のチョイスという意味で、色相からも説明が付くが、僕たちが真似をすれば良いのは、それほど難しいことではなく、単純に「彩度が低い」ものを選べば、落ち着いて見える、という点だけ。今回はあまりに象徴的。
5. 聖澤敬一郎(竹中直人) タイとチーフを合わせる No Good
聖澤以外もしていたけど、まぁ、もっともダサいことの1つだと思う。
さらに、一貫して聖澤のシャツはタブカラー。タイのノットを上げる効果があるけれど、別にタブカラーにしなくても、適切なサイズのウェストコートを着れば、タイに圧力がかかり、それなりにノットを立体的に見せることは可能。
明らかに「これしてますよ!」と見えるのは、子供のする遊びであって、大人のする遊びではないと思うし、まして、バレずにする「遊び」だからビジネスパーソンとして「あぁ、信頼できる」となるわけで。。。ま、主観入りまくりだけれど。残念。期待しただけに。(前回の予告では、スナップって思ったけれど、タブだった。これは僕のミス。)
6. 甲斐 正午(織田 裕二)ウェストコート下からタイが見える No Good
最近街にスリーピースが増えたように思うけど、僕だけが感じていることかな。だめだなーってことの1つが、ネクタイが出ているシチュエーション。でも、僕もこういうことあるけど。
ちなみに、1997年の「ガタカ」という映画の最後のほう、ジュード・ロウが見せるスリーピースにおけるタイの捌き方(タイをズボンに突っ込む)は最高にこのルールをちゃんと理解しているからできるカット。(ちなみに、未だにジュード・ロウは格好いいんだけど、この頃がマックスにかっこいい。)
7. 聖澤敬一郎(竹中直人)靴下が派手 No Good
いるよなぁ。靴下だけ目立つやつ。
スーツからタイ、シャツ、チーフまで青系でまとめて、反対の色相の赤を靴下に持ってくるという。解説不要でダサい。
8. 桜庭リゾートの社長 シャツの内側の柄と第一ボタンが2つあること、ボタンの色。 No Good.
多いよね。これ。不要。このシャツだけで、「あぁ、量販店で安価な化学繊維の入ったシャツをお召しになる方なんですね」ってなる。
【雑感】
竹中直人の精悍な顔立ちが、よりかっこよくなるか!?と期待したけれど、ことごとくダサい見本となってしまった。(色の選び方として)
甲斐がやはりずいぶん他のキャラクターよりも上の着こなしをしている。
真似するのは、スリーピースとか、ピークトラペルとか、そういうところじゃないで、色の使い方、沈め方。
だから、最後のシーンで青のシャツの赤(正しくはエンジ)のタイという色相違いを持ってきても、ハマる。色が沈むようになっている。アメリカ大統領みたいであまりしたくない組み合わせだけれど、ここまで青が深く、エンジも沈んでいるなら、かっこいい! となる。
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