ランニングが快感だとか、みんなが驚くようなプレーをして気持ちいいという機会はないから、フロー状態という感覚を肉体的に感じることはない。ただ、本を書こうとしたり、英単語を詰め込んだり、知らない分野の書籍にあたったりというとき、ふと訪れることがある。簡単に言えば、集中力がみなぎっていてサクサク目の前の課題が出来ているとき。

 

言い訳に聞こえそうだけれど、睡眠時間よりも、規定の労働時間よりも、ご飯よりも、新聞よりも、煙草休憩よりも、新しい音楽や映画に触れることよりも、友人よりも、僕はこのフロー状態を優先させる。かっこよく言えば、寝食を忘れて没頭するんだとも言えそうだけれども、これは社会人失格症状の一つだと思っている。

朝方まで書いたり、暗記したり、本を読んだり。結果、ベッドに入っても寝られないから、また作業を繰り返す。ベッドの上でも、書きたい内容、覚えるべきこと、書籍の次の内容ということが気になる。だから、寝られない。遠足を控えた小学生のよう。次が気になる。次にこれをしたらどうなるかワクワクする。それが24時間の間で結構長いこと続く。中学生までの知識をたどると、自律神経が優位に立っていて、アドレナリンが出ている状態なのかな。(医療関係者の方、ミスがあれば訂正を!)

結果、朝5時、6時に寝ては1時間後に運良く起きられるときもあるし、起きられないときもある。遅刻なんてまっとうな大人だったら年に何度もあるわけじゃないのだけれども。日中もずっと考えているか、もしくは、続きを心おきなくできるように仕事をさばかなくちゃいけない(この態度は良いものではない)から、フローが続いている感覚。また、夜になって本当は眠いのに、寝れない。こんなのが2,3日続き、さすがに4日目に一気に14時間とか18時間寝てしまう。

 

少し調べて見てびっくりしたんだけれど、フロー状態に必要なのは、適度なストレスとリラックスしている状態だそうだ。https://cakes.mu/posts/15441

 

ストレスが必要。

これは目からウロコで、確かに締切とか、期待水準とかが明確にできていれば、業務速度が上がる経験は誰しもがしたことがあるはず。あ、業務終了後に好きな子とデートできるとか。そういうのもね。

 

リラックス。

職場での態度は決して褒められたもんじゃないのだと思う。「声をかけるな」オーラーは出しているだろうし、周囲との協業はそもそも多くないのだ。会社のWindowsPCと自分が持ち込んだMacを並べてタスクやっているし、iPhoneだって業務中にかかわらず必要であれば見るし、作業もする。(あいつは携帯を会議中に見ているけれど、と注意されたな、そう言えば。カレンダー見て、日程調整の返答をすぐしようとしただけなのにね。)Wifi環境もいいし、十分なスペースも与えられている。職場と自宅の違いは、服装くらい。スーツかパジャマか。精神状態はさほど変わりない。(アフリカは−5から−8時間なので)時差の関係もあって、夕方ごろから業務が動き始めることもある。そういう場合、7時とかには寝て、夜中1時ごろに目覚めてメールを処理すれば、2往復のやり取りが可能になる。少し話が逸れたけれど、適切な情報がないならばリラックスできない。納期や締切、そして必要とする情報と環境。これが揃えば、あとは自分次第なわけで。

 

たぶん、根っこがバカ(もしくは貧乏性)で、仕事を「やらされてる」と感じることは少ない。「コピー数百枚やれ」という類の仕事にはうんざりするけれど、それでも、どうやればキレイに書類が上げられるかとか、プロセスの中で改善点は生まれるわけで。その意味で、24時間結構やりたいことをやれている時間が多い。楽しくないわけはない。(だから、モチベーションが上がらないという人の気分を僕は論じることはできない。わからないから。モチベーションが上がらないというのは、単純にやるべき理由が見えていないだけで、考えりゃ理由はあるし、理由は生み出せる。先のコピーの件だったら、こういう一覧表を作ったほうが、受け手がビジュアルで理解できるなとか思い付いたり。)

 

さて、自己啓発的なニオイがプンプンだから、ここで一旦筆を置くが、言いたかったことは次のように集約できる。

フロー状態を優先させると、周囲からの大人としての信頼を失いがち。

 

でも、ただ、驚くほどにモノゴトが前進する。「やりたいことが出来ない」なんてストレスはない。だって、やりたいことを優先しているのだから。それで進まないんだったら、制約条件は「時間ではない」ことは明らかになる。

 

もっとも大きな果実は、今、ここ、この時が楽しいということ。

無駄だなとか、面倒だなということをゼロにはできないけれどね。だって、オトナだもの。僕たち。

 

「やりたいことや趣味で生きていく」とか「仕事を手段として割り切って、職場を換金所として捉える。もしくは、生命維持装置とみなす」という両極端なプロトタイプな考え方で生きていかなくてもいいのではないかなと。

 

ま、僕自身それを実証できているわけでもないし、説得力もないけれどね。

昨日は4時間ほど寝て、朝からブログを書いていたよ。今日は12時ごろに帰ってきて、このブログを書いたよ。寝られるか。さぁ。寝られないならもう1本書くか、本を読もうと思っているよ。では、おやすみ。

 

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