4話目の2つ目。ちょっと精神論(そういうのもこのドラマの見どころだと思うので)入れていきます。
【指摘事項】
- ハーヴィーのマイクに対する指摘
ネタバレっぽくなってしまうのだが、文脈としてはマイクが会社の飲み会の場所を探していて、ちょっと愚痴っていたところ、ハーヴィーが一言言うってところ。ちょうどFAXの前でFAXを使わないのに、あれこれ送付する書類を探しているマイクの同僚を見て、写真のように「彼は出世しない」→「仕事以外への配慮が足らない」→「第一印象が全てだ」(だから、飲み会の場所設定という小さな仕事も抜かりなくやるように。という流れ。
あれこれとスーツのことを言っているし、僕とかがあれこれ言うような「外見が大切」という意味合いは、この指摘にもつながる。
一般的に、外見を整えること→異性の注意を引ける OR 収入がよくなる、と自分の原始的な欲求を満たすために「外見を整える」ことを勧める。確かに、それでもいいのだけれども、もう少し違った意味合いがある。それは、「外見への配慮」は、「仕事以外への配慮」だと思うから。
「服装」で別にかっこよく見られることは本質的には意図しない。それよりも、“相手”を“不快にさせない”ことに腐心するべきだと思う。
だから、ルールを守らなければならないし、派手よりも地味に接するべきだし、“個性”よりも“統制”を示すべき。
ま、いずれにせよ、この視点が抜け落ちると、ときに派手なアイテムを手にし、流行に目がいってしまい、ぶれてしまう。そのブレは、確実に自分のトータルコーディネートに影響するわけで、できる限りなくすことが求められる。
もう一度大切なことの繰り返し。「仕事以外への配慮」。
- ハーヴィーのVゾーン 1柄 Good!
濃紺のジャケット、サックスブルーの無地シャツ、ストライプのタイのみ。これで十分。「シンプル・イズ・ベスト」なんてチープな言葉で片付けられるかもしれないが、ここに至るまでの、ここに込めた自分の考えが大切。
3. マイクの革靴 No Good
靴紐の穴は5個以上が正式。これは2−3個でカジュアルよりに見えてしまう。
また、ズボンはシングルの仕上げ。ちょっとアンバランスな感覚。
ただ、ズボン→靴下→靴にいたるグラデーションはお見事!ズボンより濃い色を靴下に配置するほうが、きれいなので、この組み合わせに賛同。
【雑感】
格好が人を決めるという意見は、横暴だと思っている。
金だって必要だし、知識があっても人それぞれ体型も違えば、適切なものが売っている場所までのアクセスも違う。出張中であることもあれば、服を修理に出していることもある。今、目の前にいる人は、実は誤った服装を変えるために、自分と会ったあとに新しく服を買いにいくかもしれない。
常にベストで居続ける努力は必要だが、現実ではそうはできない。それにもかかわらず、一瞬で人を判断する(される)のは、明らかに誤りだ。その意味で、「人間は中身が大切」なんて一般論には多いに賛成する。
ただ、決して新しいものではなくても、また少しルールが異なった着こなしをしていたとしても、その人の配慮というものは、確実に表に現れる。例えば、会議の席で、靴を適切に履いたままであるとか、湿度の高いときに下着を着ているとか、靴に大きな汚れがないとか。
その意味で、「中身の表出が外見だ」と言えるとは思っている。
要するに、相手を目の前にしたときに、あれこれルールの誤りだけを指摘し、その数なりでその人自体をマイナス評価するのはあまりに乱暴だと思う。
それより、このルールは知らないようだけれども、このような部分(例えば、靴がいつもきれいな状態であるとか)はこの人のこまめで仕事に対する真摯な部分だろうな、なんて加点評価をしたほうが自然のように思う。そのために、身につけた知識を用いたほうが、精神衛生上いいだろう。
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