『教養としてのスーツ』(二見書房)を広く知っていただきたいということで、無料試し読みができるようにします。具体的にはこのブログでPDFファイルをダウンロードできるようにします。リンクは自由に使ってもらって構いません。より多くの人に伝わるのであれば、書き手として、それは望外の喜びです。

最後にコラム3「匂いについて」とコラム4「ベルトVSブレイシーズ」をアップします。

コラム3コラム4(←ここをクリックすると、PDFがダウンロードできます。)

(これまでのコラム:コラム1「スーツの予算 」、コラム2「スーツと金融商品」、コラム5「お手入れを継続させる方法」)

 

 

 

クリスマス・イブにイブらしいことなんか一切ない通勤電車。市ヶ谷駅に降り立ち、満員電車から開放されると、ふとCLINIQUEのHappyの香りが通りすぎる。瞬間的に、でも確実に、記憶は高校2年生のクリスマスで満たされる。

 

「ブルースト効果」。香りによって、関連する記憶が呼び起こされることをいう。

 

読んでくれている貴方に清潔感があることは大前提だから、わざわざ書く話でもない。ちょっと考えたいのは、「香り」を足し算すること。和食やお寿司を食べに行くのに夕方に香水を振りなおすことや、あまりに色々な香りが混ざっていることを避けるならば、香水って男性でもアリなんじゃないかと思っている。別に「いい感じで香っているぜ」というナルシシズムや自分をよく見せたいという下心なわけじゃなくて。ちょっとだけ視点を変えて、出会う特別な人との思い出づくりのひとつつと位置付ければ、なんだか必要な気もしてくる。

 

なんて紹介するのは、あまりにキザで、貴方の気持ちを変えるには足らないか。でも、男の子が単純に「キザだ」の一言で片付けてしまい、これを利用しないのはなんだかもったいないとも正直思う。

 

 

舐達磨がFeaturingしている『365Days』で阿修羅MICがこうラップしている。

「映画みたいにはいかないかもな。でも、いかなきゃ名場面もねぇだろうな」

 

 

美味しい食事、楽しくて知的な会話、適切なスーツや持ち物、スクラブしたあとの肌、そして、貴方だけの香り。

 

たぶん、五感は「楽しい」ってのを増幅させてくれるデバイス。相手の五感もフルに活用させるにも、男の子のちょっとしたディレクションやリードは必要かもしれない。僕だけがそう思っているだけならあまり説得力はないだろう。だけど、スタンダールの引用で少し気持ちが変わると思うから紹介しておくね。

 

「女は素晴らしい楽器である。恋がその弓で、男がその演奏者である」

 

 

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