あまり道徳的な人間でもないし、宗教観も定まっていない。Something greatも信じていない。かとって、自分の能力やパフォーマンスについては常に懐疑的だし、周囲の人だって合理的で理性的な人たちばかりだとも思っていない。そんな世間に対して斜に構えている節も、年齢とともに丸みを帯びているかもしれないけれど、根本的な部分では変わらないし、今後も変わらない。そうだとしても2019年は何かに恵まれた時間だったし、何かを認め、感謝せざるを得ない時間の連続。2冊の本たちは、恵まれた時間の象徴。

 

稀有な機会を創ってくれた出版の担当者の方々かもしれない。また、出版が決まったあと、実際に制作や営業に関わってくださった方々かもしれない。手にとってくれた友人たちかもしれない。実際に読んでくださった方、フィードバックや書籍の紹介をしてくださった方々。SNS上で「いいね」を押してくださった方かもしれない(ひとつの「いいね」が書く上でのモチベーションや、承認欲求の昇華につながるのだと、初めて感じられた)。

こうして文字に起こせば、「人」に感謝を示すべきだということに気がつくのだけれど、「人」だけが僕の周囲の出来事をすべて起こしてくれたとも思えない。

 

だから、「ありがとう」の贈り先に迷うというジレンマ。

 

とは言え、僕が直接会って「ありがとう」を伝えても、「もらった以上の何か」を返せるわけでもない。そんなまどろっこしい思考回路をして、「わからない」という結論にたどり着く。じゃ、自分にできることをできる限り高いレベルで行うという、至極当たり前のアクションにしか結びつかない。

 

書くときどきで沢山の出会いがあったしブログや本でも紹介してきた。それが唯一、僕にできそうなことだったから。

 

過去の人たちの残してくれた言葉は、時間を超えて僕たちに再考を促す。

現在の日本語ラップは、たしかに教育上良くないことも多いけれど、ストリートから生み出される不器用だけど率直な言葉とシンプルなトラックは、イマを生きる僕たちの感性に刺さる。

 

こういった「巨人の肩」に乗って、身近な題材をサラリーマンなりに徒然に書いてきた。ということで、2019年最後に贈る先が見当たらない最大級の感謝を込めて1曲(+ワンバース)ご紹介。

 

BRON-Kの『Romantic City』。トラックは2002年のNelly feat. Kelly Rowland『Dilemma』。

 

 

 

「かたちは違えどみんな闘ってる。俺とお前に何の違いもない。」

 

じゃ、よいお年を!

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