【練習問題】SUITS 2018.12.17

最終話。少しさみしいななんて思うのも正直なところ。

あまり女性へ文章を書くことはないけれど、少しだけ意識して書いてみようと思う。

 

【指摘事項】

1. 真犯人の人 ワイドスプレッド(カッタウェイか)にタイ NG

開きの大きいワイドスプレッド(この場合、160度からホリゾンタル=180度までの開き)に対して、タイをするのは、やはり日本人の顔面のサイズだと難しいよなぁとは思う。顔が余計でかく見えてしまう。

ノット以外の部分が見えることをシャツの開く部分では避けなければならない。ワイドスプレッドでは、それが理由で、プレーンノットやダブルノット、ニットタイで用いるオリエンタルノットは考えられない。そうなれば、セミウィンザーかウィンザーノット。

でも、これらの正三角形になるノットは、ダサい巻き方だなと僕は思っていて(ルール違反ではない)。

その理由は顔が横に膨らんで見えるから。

 

じゃ、ワイドスプレッドのときはどうするの?という話だけれど、そもそもセミワイドスプレッドを基本としたほうが良い、という前提。それでも、ワイドスプレッド買っちゃった(僕も一枚持っている)というならば、潔くカジュアルダウンということで、タイをしないことが最も好ましいと思う。

そう考えると、もし、ブロードの生地ならば夏だけにしか用いないだろうし、ブロード生地なのにタイがないのも、なんだかねぇってなってしまう。

ちなみに、僕が一枚だけ持っているホリゾンタルのシャツは、デニム生地。カジュアルダウンにはもってこい。だとしても、スーツではもちいらない。

 

また、彼のフロントのラペルは膨らんで、笑っている。これは、サイズが小さいことを意味していて、この点でも着こなせていない。

 

 

 

2.  甲斐 正午(織田 裕二)と鈴木大貴 の後ろ姿の比較 縦ジワ

鈴木(右)のように、縦ジワが入るのはジャケットが大きすぎる証拠。反対に、横はサイズがきついということを示す。

当然ながら、動けばシワはつくのだけれど、動かない直立な状態でこのシワがあるかないかは購入時に確認すべきこと。なお、自分ひとりでは後ろが見えないため、必ず写真を撮ってもらい自分の目で確認すること。自分が後ろを見ることはないが、周囲の人、ならびに自分のことを好きでいてくれる女性は、たぶん僕たちの顔面よりも、背中のほうに魅力をかんじているはずだから。

 

3. 蟹江 ルイスに見えた件

相変わらずのどうしようもないカラーセンスにサイズ感なんだけれど、初めてルイスのように可愛く見えたシーン。

こういうルイスを待っていたのよ!というところだけれど、最終話。少しさみしいね。

 

 

【雑感】

あっという間の11週間。その間に世間も冬になって、コートを着用する男子が多くなった。

昨日電車で眼の前に立っていた男子は、長身(たぶん180cm)で、年齢は僕と同じかちょっと上(30代後半)。

濃紺のスーツ。ウェストコートは着ていなかったんだけれど、紺のソリッドタイに、白のチーフ。ベージュのマフラーを首からかけ、紺のチェスター。黒の内羽根の靴(たぶん、あの長いノーズは、クロケットのオードリー)。ダブルのカフにシンプルなラウンドのカフス。丈もすべてバッチリ!(ズボンの裾はダブルが良かったけれど、この身長でシングルならありかも)。髪もしっかり整髪料つけてます!ってかんじで。

一言で言うと、「いい男」。

 

やっぱり、「隠して隠して」色っぽいっていうのは、男の特権だなと思う。顔面と手先しか見えていないのだから。露出して、色っぽいのではない。

女性の場合、男性視点で色っぽさの判定は、隠す・隠さない、のメリハリでくだされる(女性から、そんな単純な基準で判断すんな!という批判を受けるのは、承知済みです。でも、それほどまでに男は単純です)。

 

コートを脱いでもうっとり、ジャケット脱いだら余計にかっこよい。ウェストコート脱いだら、あら、ブレイシーズ(サスペンダー)がキュート。タイに手をかけると、滑らかだけれど厚みのある感触。それを外して、第2ボタンまで外して、ほんのすこし鎖骨が見える。鍛えた胸板がそこにあっても、鎖骨は鍛えられず、その繊細さには誰もが興奮するだろ。そりゃ。

ここまできたら、整髪料をつけた髪の毛も少し乱れていて。いやぁ、最高にカッコいい(はず)。

うん。

そういう男子が増えればいいなと思う。

 

最後は下ネタに振ってしまった。

ただ、隠しまくった色っぽい男を脱がせていく楽しみって、女性しか味わえないよね。これ。ある意味羨ましい。

 

件の男子、ちゃんとベージュの下着を着ているか、とか、ユニクロのパンツじゃないですよね、とか、香水は腰にまとっているか、とか、サスペンダーなのか、とか、無地のホーズを履いているか、とか、靴は本当にクロケットなのかチャーチのコンサルなのか?とか、時計は何だ、とか、指先はキレイなのか、とか、手は柔らかくてすべすべか、とか、内ポケットには高級ペンがちゃんと控えているか、とか、想像は止まらず。

それを確かめる権利は、当然僕にはないわけで、それが許されるのは彼のパートナーだけ。

 

この意味でも、女性羨ましいと思う。

僕が変態なことをお知らせしたいのではなく、女性にもいい男を外見で楽しむ視点をお伝えできればなと、ちょっとだけ思っていた。

多分、ここに書いたことをすべて網羅していて実践している男がいたら、たぶん間違いなくいい男を選んだと思っていい。

 

 

細かな部分を丁寧に積み重ねる男は、繊細で、女性のレベルとは言わないまでも、間違いなく気遣う優しさと、高いクオリティを安定して出すことには時間と知識が必要であると知っている男。

 

いい男を楽しむことができるのは、やはり女性だけ。

それも、「良い」ことを正しく知っている女性だけ。雑誌や周囲のバイアスで流されるのではなく。決して、知っているというのは、「知識」として知っていることを意味しない。「良いもの」と「粗悪なもの」の判別が付くことを言う。その判別が付けばつくほどに、良い男(モノ)を楽しむことが多くなる。村上龍の言うように「すべての男は消耗品である」には賛成だしね。

 

そして、ふとした時に聴いてみてほしい。「それを選んだ理由は?」。と。

貴女かその時のTPOに合わせて、うまいことを言えるか、もしくは微笑むだけなら、120%で男が見てもかっこいい男だ。選んだ理由がある男は、決して僕がここで示したようにくどくど仔細は話さない。本当のダンディズムは、執拗なまでの無愛想に行き着くのだから。僕はこの意味でダンディからは程遠い。

 

長くなったけど、せっかく、権利があるのだから。楽しんでほしいなと思う。

では、良いクリスマスを♪

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