「そう。高い靴を買って、何回もソールを張り替えて履くやつって、それだけでかっこいいじゃん。理由?なんとなくだけれどさ。」

 

もう5年前かな?

 

たぶん、社会人になって僕の中で1番のウェルドレッサーの上司が言っていたこと。

 

Scotch Grain, Paraboots, John Lobb, Crockett & Jones, Edward Green, CHEANEY。その他、いろいろあるんだろうけど、彼に教わった(口頭ではなく、見て調べた)靴はそのいずれも長寿だった。彼は、「お前ら若い奴らと違って、俺は車で動くからね。」なんて言っていたけれど、そのアッパーの美しさは、革自体の良さでは、絶対に創ることができないと、今では断言できる。

 

BerlutiやFerragamoを買えないわけではなく、買わない彼の姿勢は、たぶん今の僕にも大きな影響を及ぼしている。たぶん、憧れはするけれど、僕も買えないと思う。

 

AppleのiMacを買ったのは大学2年のときで、それから15年以上、僕はMacを使ってきていて、このメーカーの影響がないといえば嘘になる。Steve Jobsの2006年のスタンフォード大学でのスピーチは、今でこそ有名になったけれど、リアルタイムで聞けた僕は幸運だったのだと思っているし、一時期は毎日聞いて暗唱しようとしていた。

 

今回のApple Special Eventのリサ・ジャクソン(Environmental Initiatives)の地球環境に配慮したAppleの取り組みを報告したことはもう一つ、Appleを使い続ける理由となる。iOS12はiPhone5S以降を対象としているのも、驚異的。

現在、僕は3つのMacを使っている。

家で使うMac Book Proは2013年の購入。

職場のMac Book Air 13inchは2014年。

家のサブ機Air 11inch (ダイニングなど)は2011年。

 

いずれも5年前後使っていることになる。もっとも、パワーを必要とする作業をしない(ワードとエクセルなどのオフィス系、メーラー、Chromeなどで終わる)から未だに使えているというのもあるけれど、かと言って、古いOSに甘んじているわけでもなく、最新のソフトウェア環境下にある。

 

 

「長く使うこと、それは環境的にも正しく、倫理的である。」

 

 

僕の靴たちはようやく1回張替えを終わって、まだ5歳に満たない子たちがほとんど。

でも、冒頭の上司の「なんとなくだけれどさ」、というのは、5年前にはさほど有名ではなかった言葉で下の世代にもうまく説明でき、人に伝えることができると思える。それは、Ethicalだとか、Eco Friendlyだとか、Sustainableだとか言うんだと思う。でも、別にEthicalなブランドを買う必要もない。

 

上質なものを求めて、ただ使い続ける。そうすれば、自然とEthicalでEco Friendlyで、Sustainableな生活に近づけるんだから。

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