【エッセイ】指数

“いいね”やコメントで、どうにかモチベーションを保てるっていうのは、実際に書いてみて、時間が経過して分かること。いつもありがとう。

 

さて、ちょっと大きなテーマでのエッセイ(ビジネスシーンという限定で)。

 

 

ファッションとは足し算?引き算?掛け算?どれよ?という話。

 

このテーマは結構頻繁に考えていて、そして、ご都合主義で使ってきた言葉でもある。つまり、ディテールのどれも大切だ、と主張したいならば、「ファッションは足し算だ!」なんて言い切るし、反対にデコレートの多さを批判するときには、「ファッションは引き算だ」というように。挙げ句の果てに、たった一個のプロダクト、ディテールが組み合わせのすべてを壊しているときには、「ファッションは掛け算だ」なんて言ってしまうわけで。

 

センスやファッションというものを限られた“文字”という媒体に落とし込んでいる限りにおいて、やはり表現の限界はあるし、そうなると意図する、しないにかかわらず自己矛盾が引き起こる。それをなんとなく自分の中では消化しているつもりだけれども、こうして文字を用いることが多くなると、だんだんと自分のご都合主義にも嫌気がさしてくる。「俺、さっき、引き算言いよったのに、次は掛け算?」なんてツッコミが多くなるのだ。

 

長い前置きになったけれど、やはり「数学」的にキレイに、短く表現できることに越したことはない。そこで、至ったのは、「累乗」なのかな?って考え方。

 

まず、ひとつずつのディテールの集積が男の服装を創ることには疑いがない。適切な靴、靴下、ズボン、ジャケット、シャツ、タイ、いずれも積み重ねであって、「タイはないけど、めちゃくちゃ決まってる!」という服装は存在しない。その意味で、正解が増えれば増えるほどに、確実にその評価も上がるに違いない。その意味で、加算と言える。

ただ、同時に例えば、襟にこてこてな装飾があるシャツが気持ち悪いように、大抵の「付属品」はマイナスに作用する。その意味で、減算もあり得る。そして、減算をすることは洗練を生み出し、評価を上げる。もう一例をあげるのであれば、靴がその手のもので、やはりホールカットの何も縫い目がない靴は美しい。装飾がないことが美しい、と一見しただけでは言葉の矛盾?というような言葉が生み出される。

当然、先にあげたように、例えば全てのコーディネートがうまくいき、サイズも完璧、という人に出会ったとしても、シャツの袖の先にイニシャルが刻まれていれば、それはすべてをぶち壊す。その意味で、掛け算のようだとも言える。すなわち、一個でもマイナスや0があれば、その今まで積み上げた+の評価は一気に逆転する。マイナスや0を発見するまで、期待は膨らむわけで、その意味で積み上げた+の絶対値は、そのままマイナスをつけて反対方向の評価に振り切れる。そもそも期待できない服装の中に、少しのマイナスを見つけても、絶対値としては大きくなく、失望も少ない。1つの矛盾を言えば、2つなり4つなり偶数でのマイナスが生じたとしても、それは+に変化するわけではない。ビジネスシーンのスーツスタイルにおいて、マイナス×マイナスはマイナスのまま。

 

高校数学を真面目にしておけばよかったと本当に思う。これ以上の表現ができないのだから、なおのこと。ちょっと進研ゼミのサイトを見て確認したけれど、マイナス2乗とかね、そういう風にしたらいいんじゃぁないの?と思って。

 

2のマイナス1乗は、1/2

2のマイナス2乗は、1/4

2のマイナス3乗は、1/8 つまり、マイナスn乗が増えたところで、決して0には到達しない。ただし、当初のnの評価は指数的(合ってるか?)に減っていくことを表現できるのでは?

 

と言葉遊びになってしまっているけれど、まとめるなら、

  • サイズ、生地、ディテール、あらゆる評価は加算。
  • 装飾については、減算。(基本、ルールというものがあったら、それを基準とする。)
  • 近づいて見て、過ちを発見したら、それはマイナスn乗(nには近くから見たときの過ちの数)を示す。

とするならば、全部キレイに表現できるかなと思いますが、もはや何を言っているのかわからんって?どうでもいいよね。笑

 

 

じゃ、ちょっと例を考えてみましょう。

すれ違うスーツ男子、濃紺のスーツにシンプルなタイ、バランスも良さそう。彼が近づいて来る。グッドイヤーのいい感じの鈍い光の指す靴。良いじゃないの。メガネも似合ってますねぇ。(ここまでは加算。)

 

でも、なんだかシャツに装飾がある。ボタンも黒いし。(基準として、装飾はなし、ボタンは白か透明で貝ボタン)これはマイナスだなぁ。(アイテムとして減算)

 

パターン1)近くでよく見ると、首元とか黄色、お、フケも。。。きたねぇ。しかも、シャツの手首には刺繍が!(マイナス3乗)

これで、当初かっこいいかも、と思ったスーツ男子の評価はガタ落ち。

 

パターン2)近くでよく見ると、おぉ、ジャケットもシャツも清潔。爪もキレイ。時計のフェイスもシャツに隠れているじゃないの。そして、後ろ姿をみたら、おっ!襟もジャケットから覗いているし、パーフェクト(+4乗)。

当初のぼんやりとしたスーツ男子のかっこよさは、若干のミス(シャツの装飾とか、ボタン)ではあるけれど、全体の評価としてはアップ。

 

余計わかりにくくなったな。まとめよう。

指数を使えば、落胆と期待をうまく表現できるかなぁとか考えたというわけ。

 

誰か一人にでも伝わりますように!

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください