井本拓海@Suitsholic– Author –
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【雑記】書くこと
出版社の担当者のおかげで、ようやく2作目について完成が見えてきた。昨年の3月に3週間であまり寝ないままに10万字近くスーツについて書き綴った。あれから、1年半以上の月日が流れた。 当時、出張続きだったから事前に詳細なマーケティングをしたわけで... -
【エッセイ】万年筆の沼
考えるために、書くのか。 書くために、考えるのか。 なんだかポエティックな書き出しになってしまったけれど、最近感じる変化について。 多くのビジネス書が言うように、考えを進めるために、紙に書き出すという行為は確かに効果がある。何色ボー... -
【雑記】測量野帳から革の単語帳へ
学生時代から断続的だけれども続けていること、手書きの単語帳。 出てきて分からない単語は、1つにまとめておきたいという癖は抜けない。20年以上英語していてこのレベルなんてうんざりすることのほうが多い。例えば、strawは「ストロー」だけど、「麦、麦... -
【コーデと買い物】メルカリとCAVENDISH 3
季節の変わり目。やっぱり整理整頓や手入れを始めると、ある程度手放すアイテムが目につく。 今回は、ネクタイ3本。自分でも4本あればいいと言いつつ、増えてしまうアイテムの1つ。かっこいい組み合わせをしている人を見たり、「この色味ほしいよな... -
【エッセイ】爪とイヤフォンの分配器
Apple の新製品発表が世間的にそんなに物珍しくなくなったとしても、毎回新製品をレビューして、それらを導入してみたらどう生活が変わるのだろうかと想像するルーティーンは、もう15年以上続いている。 今回のiPhone 11 と 11 Pro にもカメラ以外にも気に... -
【エッセイ】徳島大学の情報誌
徳島大学の情報誌『企業と大学』2019.9月号(第11号)で本を紹介されていたようです。 昨日、出版社の担当の方から教えていただいて知りました。いやはや、ありがたい話です。紹介くださったのは、徳島大学学術情報図書情報課利用支援係の山本豪さんという... -
【エッセイ】戦争映画とチーフと
1週間に1回映画を見るとするなら、年間に52本。 図々しくも80歳近くまで生きるとして、残りの人生で2,000本ほどの映画しか見られないことになる。2,000か。 『シンドラーのリスト』を久々に見返す中で、とても美しいワンシーンに気がつく。1,100人... -
【買い物とコーデ】靴を簡単にきれいに魅せる
「簡単に」とか「すぐに」とか謳っている文章を信じていない。でも、今日の話題については、本当にそうだから、信じてもらっていい。 結論から言えば、「靴紐を交換する」ことで簡単に、きれいに魅せることができる。 なぜか。 大抵の場合と... -
【エッセイ】自分だけが知っていること
持ち物が人を表すのであれば、僕はあまりに派手好きになる。事実かもしれない。いや、事実だろう。そうは思いたくはないけれど。 スーツの似合う体にしたいとか、健康的な毎日にしたいとか、ちょっとした趣味の時間を創りたいとか、そういう金はか... -
【エッセイ】価値のつくり方
月末の週末は、靴と革製品のお手入れ。靴に4時間くらい。鞄とかの革製品に1.5時間。オイルの浸透を待つ間に、靴下のすり減り具合、シャツのボタンのほつれ修理、下着のチェック、ネクタイの劣化具合の確認、ジャケットやスーツを改めてブラッシングなんか... -
【コーデと買い物】コットンのハンカチ
きっと彼もこのブログを見るだろうから、恩着せがましく選択した理由を記載しておこうと思う。8月末で同僚が一人、職場を去った。彼は新しい挑戦を。誰がどう言おうと成功すると思うし、たぶん、彼もそれを疑ってはいないと思う。それでいい。 周囲... -
【コーデと買い物】第一印象
ミュールとかパンプスという単語を知ったのは、大学1年生のとき。それまでスニーカーを履いていた女の子がある日突然、スカートとヒールのある靴で目の前にいた。自分と並列だった人が、急に手の届かない存在になってしまって、それがしっかりと認識できて... -
【コーデと買い物】A/W ネクタイ1本
夏休みの終わる9月から秋だっていう認識があるから、今年の秋冬はどうしようなんてことを暑い中考える。クローゼットの持ち物と、それらを記したエクセルに目を通して。 決めたのはネクタイを1本だけ追加すること。 不覚にも一本なくしてしまったと... -
【雑記】準備の範囲
長いお休みが終わり、会議が立て続けに入っている現実を直視することになった。あの資料をまとめておかないと。事前に調査してレポートつくっておかないと。連休中にもらったメールを会議資料に入れ込んでおかないと。参加者は5名。印刷するのは、この資料... -
【雑記】barong tagalog
フィリピンは年中暑く、スーツを着ていると割と目立つ。彼らは、日常ではパイナップルの繊維を原料とするバロンタガログというシャツを着る。これは、両サイドにスリットが入っており、裾を出して着る。そして、ジャケットなしのスラックス。ビジネスのシ... -
【雑記】制服と本と
夏休みということでスーツも見ない。暑いから外にも出ないし。スーツを見ないと、他に意識が向く。Amazon Primeか、英単語か、読書か。健康に気を配るのは、2020年からだなんて言いつつ。そして、意識は過去にだって簡単に飛んでしまう。 決して経... -
【買い物とコーデ】足首問題
『You are what you wear』といういかにもという本を読んでいる。スーツに対するメンタリティ部分では同意できることが多いけれど、経済面の成功と服装の完成度とをリンクさせる考え方はあまり肯定的ではない。 暑い夏、あまり議論には上がらないの... -
【エッセイ】クールビズについて
梅雨が明けて本格的な夏。8月は休みばかりにしたので、あまり外に出ることもないのだけれど、FacebookやTwitterでクールビズに対しての意見が来ることがあって、やっぱりそうだよねと同意する部分もある。一方で、伝えたい自分の考えもあるので、まとめて... -
【コーデと買い物】エチケットの本
英語の本を引っ張り出して読むのは、なんだか、学期末テストの前のような感覚で、色々なことを片付けないと手をつけられない。ようやく手を付けて、一気に3冊読み直して、面白かった部分を備忘の意味も込めつつ、紹介しておきたい。 まず、もっとも... -
【買い物とコーデ】仮縫い
以前お伝えしたように、7月にオーダーが完了して、お盆の関係もあって8月末に手元に届く。 興奮していて、詳細をあまり覚えていないのだけれど、仮縫いの時点で明らかに既製品とは違うシルエットだけは鮮明。僕の体型はたぶん標準型で既製服でも調... -
【エッセイ】バイバイネクタイ
「俺は根っからネットサーファー♪」で始まる2017年発売のSUSHIBOYS『ブルー・ハワイ』を聴くと夏な気分。「BBQと市民プールと一日中」で韻を踏んで、かっこいい人たちってきっと他にいない。 夏に働くか?いや、海だろ?水着何年見てない?スイカに... -
【コーデと買い物】モノ消費礼賛
“コト”消費はプライスレスで、“モノ”消費はそれほどに価値を持たないというような最近の傾向は、物欲まみれの僕にはいかんせん納得し難いことだから、“モノ消費礼賛”をしてみよう。 初めて高価なペンを手にしたのは、23歳くらいだったか。価格を出... -
【エッセイ】もらったネクタイを締めるとき
ネクタイは一種の「首輪」であるという記述を見たのは春頃に読んだビジネス書だったか。欧米では、そのような意味もあって上司が部下にネクタイをプレゼントするのだとか。あ、恋人同士では「貴方に首ったけ」なんて使い古された話もあるっけ。 上... -
【買い物とコーデ】視線
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)が新聞に出ない日はなく、前身であるMDGsに影響を受け、今のキャリアに身を置く僕としては嬉しいことのひとつであることに疑いはない。ただ、ひとつのことを除いては。 ジャケットのラペ...